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砂糖とスィーツ

スィーツに絶対に欠かせない材料といえば、それは「砂糖」です。したがって砂糖が大変貴重だった時代には、今でいう「菓子類」が発達することはありませんでした。特にヨーロッパでようやく砂糖が料理に用いられるようになったのは中世の十字軍遠征をきっかけとするアラブ世界との交流があって以後でした。当時のアラブ社会はヨーロッパ諸国をはるかに凌駕する規模の文明を築いており、砂糖もまたアラブの国々からもたらされた文明の品のひとつだったわけです。

しかし、砂糖が貴重品であったことに変わりはなく、菓子の製作に用いる余裕はどの国にもまだありませんでした。

産業革命と貴族社会

砂糖の生成技術が発達して同時に多数のスィーツが作られるようになるのは産業革命以後の18世紀後半からです。最初に菓子類の製作が盛んだったのはイタリアで、この技法がフランスに伝わり、フランス料理と共に数々のスィーツの名品を生んでいったとされています。

背景には贅沢三昧な暮らしを続ける貴族社会からの強い要望があったといわれています。

ヨーロッパの貴族社会では大多数の貧困層の庶民の犠牲の上に立つ贅沢な王族・貴族が支配するピラミッド社会でしたが、皮肉なことに、この贅沢な貴族階級の飽くなき欲望が、数多くの優れた絵画や音楽を生んだのと同様に、料理や菓子類をも芸術の域にまで高める要因になったのでした。

ネットでいち早く発信

現代では、スィーツ大国フランスを中心に各国で、西洋の食文化の粋を追求したスィーツが日夜研究開発され続けており、素晴らしい味覚の新作スィーツは、そのレシピなどの情報が、ネット社会の特有の急速な伝達手段によっていち早く全世界に発信されています。